お腹の中の赤ちゃんをエコーで状態を確認異常が見つかった場合の対処法

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お腹の中の赤ちゃんをエコーで状態を確認異常が見つかった場合の対処法


妊婦健診のお楽しみと言うと、エコー検査でしょう。産院によっては回数が異なります。医学的に赤ちゃんを観察して意味があるのは12週ごろ、20週ごろ、30週ごろの3回ほどです。妊婦さんへのサービスで毎回するところも多いです。赤ちゃんの性別が分かったり、顔が見えたりします。

最新の機械で条件がよければ、4Dエコーで表情もはっきり見えます。ママもついてきたパパも大喜びです。 このイベントがないと、妊婦さんにとって妊婦健診はつまらないでしょう。本来はエコーは赤ちゃんの顔を見るためのものではなく、赤ちゃんの発育をチェックしたり、赤ちゃんの体の構造に異常がないかや、羊水や臍の緒や胎盤に異常がないかを調べるためにエコー検査はあります。

妊婦さんにとってはお楽しみのつもりが赤ちゃんに異常がありますと言われる可能性がある検査なのです。機械の性能やエコーをする人の技量などにもよりますが、細かいものが多く見えます。頭部だけでも、頭の幅や周囲の長さや、側脳室や小脳の大きさや、小脳の後ろの空間の広さや、鼻や目や口蓋など生まれるまでに一度は見ておかないといけないものや、できれば見ておきたいものは多くあります。

通常の妊婦検診は非常に込み合っています。じっくり時間が取れないことも多いです。そのため、どの程度詳しくみているかは全国的にバラバラです。最近は胎児スクリーニング、胎児ドックなどの名称でそれだけを妊婦健診とは別の施設で受ける人も増えています。

赤ちゃんが先天的に奇形を持って産まれてくる確率は、大小合わせて3?5%と結構高いです。生死に全く影響しないものもあれば、ある程度大きくなってから見つかるものもあります。胎児のうちにエコー検査で100%見つかるわけではありません。エコー検査で分かる以上は全体の半分と言われています。

臨床検査で異常を見つけたこともあれば見つけられなかったことも多くあります。お腹の中で赤ちゃんの病気はできるだけ見つけた方が良いのでしょうか?現在の医学ではお腹の中で病気を見つけて産まれるまでに治せるものはほとんどありんせん。心臓の大きな病気など出生後すぐに診断や治療が必要だと考えられる場合には、事前に大きな病院で産むなど、両親や家族が心の準備の助けになるということがメリットだと言えます。

デメリットは、エコーでは命に関わるというほどでもない異常が見つかることもあります。脳の中の脳室という水たまりがちょっと大きめなため10%の確率で神経発達異常が起こります。確定ではなく確率で出るようなものもあります。このような場合、その赤ちゃんの情報をどう受け止めればいいのかが難しいと思う両親も多くいます。

安心のためと受けた出世前診断で逆に悩む結果となることもあります。また、出生前診断が原因で赤ちゃんが生まれてくることができなくなってしまう場合もあります。アメリカやイギリスでは重い病気を持っている胎児を中絶することが法律で認められています。しかし、日本では母体保護法という法律により、胎児の病気を理由とした人工妊娠中絶は禁止されています。

しかし、実際には重い病気を持った赤ちゃんを産み、育てることで母親の健康を著しく損なう恐れがあるという理由から、母体保護のために病気の赤ちゃんの中絶は行われています。ある施設のデータによると、赤ちゃんがダウン症をはじめする染色体異常を持っていると診断された場合の9割の両親が人工中絶を選択しているそうです。赤ちゃんの染色体は子宮に針を刺して羊水または繊毛(出来かけの胎盤)を採取しないと分かりません。そのような検査を受けてでも、赤ちゃんの染色体の異常がないかを知りたいという人の9割が人工妊娠中絶を選ぶということは意外なことではないかもしれません。

出生前診断は命の選択につながります。健康な赤ちゃんを産みたいというのは親として当然の願いです。しかし、赤ちゃんの人権はいつから生まれるか、出生前診断は赤ちゃんのプライバシーの侵害にはならないのか、親であれば赤ちゃんの運命をどう操ってもいいのか、この命が生まれてこない方が良いと判断する権利がある人間がこの世にいるのか、妊娠すればどんな子どもを授かっても育てていく以外に選択肢はないのか、子どもの苦痛や幸福はどうやって推し量るのか、など難しい問題はたくさんあります。

産婦人科医全員が残念なことに、このデリケートな問題について熟慮したうえで妊婦さんを診察しているわけではありません。中には、高齢出産なんだから羊水検査は受けておいた方が良い、命の選択をすべきでないから検査はするべきではないと自分の考えを妊婦さんに押し付ける医師がいます。一人一人が熟慮の上で妊娠し、検査を受けるか、産み育てるかどうかを決めてほしいです。

妊婦や家族がいきなり適正な判断を下すのは非常に難しいことです。個々の胎児の病気がいどれくらいなものなのか、育てていくあたりどのように大変なのか、逆に育てていく喜びはどのようなものかなど、歪曲も美化もされない情報を得ないまま決めるわけにはいけません。新生児科医や小児科医や遺伝カウンセラーや臨床遺伝専門医や、個々の病気の子供を育てている親が作っている団体などに必要に応じて話を聞くのもよいでしょう。

残念ながら他人に不寛容で個人個人の選択を認めない人も世間にはいます。そのため、命を選択するのは嘆かわしいことと、出生前診断を受ける親を否定する人もいれば、病気だとわかってて子どもを産むのは親のエゴ、子どもにかかる医療費は自己負担しろと過激なことをいう人もいます。どんな子どもを授かるかは人間がコントロールできるものではありません。どこのどんな能力を持って生まれ落ちるか分からないからこそ、社会で助け合うという共通認識が生まれてきます。その大前提は忘れてはいけません。


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出生前診断を受けるかどうか、などは意見の分かれるところです。夫婦や近親者の中で、また専門医ともしっかりと話し合い納得のいく選択をしていきましょう。

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